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全銀コードと日銀コードの違い

振込のときに使う4桁の番号は、金融機関コード統一金融機関コード、あるいは全銀コードと呼ばれます。
これとは別に日銀コードという言葉を見かけることがあります。

「まったく別の世界で使われる別の番号」と説明されることがありますが、金融機関を指す番号としては同じです。
みずほ銀行は1、三菱UFJ銀行は5、ゆうちょ銀行は9900。振込で使う番号とまったく同じものが、日本銀行の一覧にも並んでいます。

違うのは番号ではなく、一覧に載っている先です。

日本銀行が公表しているのは「金融機関等コード」

日本銀行は日銀ネット(日本銀行金融ネットワークシステム)で使うコードの一覧を公表しています。
正式には「日本銀行金融ネットワークシステム・金融機関等コード一覧」で、業務ごとに6種類あります。

この記事で見ているのは、そのうち当座勘定取引および当座勘定(同時決済口)取引関係事務の一覧(2026年8月3日適用)です。
表の列は業態・金融機関等名称・店舗名称・金融機関等コード・店舗コードで、注記には「入力に使用するコードです」と書かれています。

番号は統一金融機関コードと同じ

主要な金融機関を並べると、振込で使う金融機関コードとぴったり一致します。
日本銀行の一覧では先頭のゼロを付けずに表記されています。

日銀ネットの金融機関等コードと、振込で使う金融機関コード(2026年8月3日時点)
日銀ネット 金融機関 金融機関コード
0日本銀行0000
1みずほ銀行0001
5三菱UFJ銀行0005
9三井住友銀行0009
2004商工組合中央金庫2004
3000農林中央金庫3000
9900ゆうちょ銀行9900

店舗コードも同じ体系です。
日銀ネットの一覧でみずほ銀行の店舗を見ると、100が本店、310が前橋、320が松本、357が横浜と並びます。
三菱UFJ銀行は1が本店、5が大阪営業部、150が名古屋営業部です。
いずれも当サイトが掲載している支店コードと一致します。

当サイトのデータベースと突き合わせて確認したところ、日銀ネットの一覧にある488機関のうち468機関が、統一金融機関コードとしても同じ番号を持っていました。

違うのは「載っている先」

日銀ネットの一覧(当座勘定取引関係・2026年8月3日適用)は488機関・1,094店舗です。
一方、全銀システムの利用金融機関は1,080法人(清算参加者138・代行決済委託942)で、店舗は約29,000あります。

日銀ネットの一覧に載るのは、日本銀行と当座勘定取引のある店舗だけだからです。
たとえばみずほ銀行は全国に店舗がありますが、日銀ネットの一覧に載るのは本店を含む32店舗にとどまります。

逆に、全銀システムには参加していないのに日銀ネットには載る先もあります。
当サイトのデータベースに存在しなかった20機関の内訳はこうでした。

日銀ネットの一覧にあって、統一金融機関コードを持たない20機関(2026年8月3日時点・当サイトによる照合)
業態 機関数
金融商品取引業者14
金融商品取引所等3
外国銀行2
その他法人等1

大半は証券会社です(SBI証券・日本相互証券など)。
証券会社や清算機関は個人の振込を受け付ける先ではないので全銀システムには参加しませんが、日本銀行との資金決済は行うため日銀ネットには登録されています。

番号の衝突は起きていません。
たとえばSBI証券の856や日本相互証券の900は、統一金融機関コードの側では使われていない番号でした。

日本銀行自身は0000

日本銀行にも統一金融機関コードがあり、0000です。
全銀ネットが公表している全銀システムの利用金融機関一覧では、「客員」として1法人だけが挙げられており、それが日本銀行です。

振込の当事者としてではなく、資金の最終的な決済を行う立場として名前が載っています。
金融機関どうしの振込がどう清算されるかは「内国為替制度運営費とは」でも触れています。

使い分けの整理

2つの一覧の関係(全銀コード=統一金融機関コード/日銀ネット=日銀ネットの金融機関等コード)
全銀コード 日銀ネット
番号 同じ(4桁。日本銀行の一覧は先頭ゼロを省く)
載る範囲 全銀システムの
利用金融機関 1,080法人
店舗 約29,000
日本銀行と当座勘定取引のある
488機関・1,094店舗
証券会社 載らない 載る
(清算機関も)
使う場面 振込・口座振替の申込
(利用者が書く)
日銀ネットへの入力
(金融機関の事務)

利用者が振込先を指定するときに必要なのは、常に統一金融機関コード(金融機関コード)です。
調べ方は「金融機関コードの調べ方」を参照してください。

「税務署の日銀コード」は一次情報で確認できなかった

もうひとつ、会計ソフトや税務の文脈で「税務署ごとの日銀コード(8桁)」という説明を見かけることがあります。
これについては、国税庁と日本銀行の公表資料では確認できませんでした。

日本銀行が公表している国庫事務例規集(代理店用)の第4分冊228ページを通して読みましたが、「日銀コード」という語は1度も出てきません。
日本銀行の「国庫金事務のデジタル化」のページにも、国税庁のサイトにも同様に見当たりませんでした。

国税庁が8桁と説明している番号は整理番号です。
e-Taxのヘルプでは、次のように定義されています。

整理番号とは所轄の税務署で管理している8桁の番号です。 国税庁 e-Tax「整理番号とは」

これは納税者を識別する番号であって、税務署そのものを指す番号ではありません。
桁数が同じであることから、呼び方が混ざっている可能性があります。

当サイトでは、一次情報で裏の取れない呼び方は扱いません。
この点だけは「確認できなかった」と書いておきます。

よくある質問

振込のときに日銀コードを聞かれることはありますか?

ありません。
振込先の指定に使うのは金融機関コード(4桁)と支店コード(3桁)、口座番号です。
日銀ネットの金融機関等コードは金融機関の事務で使うもので、番号自体は金融機関コードと同じです。

日銀ネットのコード一覧はどこで見られますか?

日本銀行のサイトで、Excelファイルとして公開されています。
業務ごとに6種類あり、それぞれ適用日の違う版が並んでいます。
一覧のページには「コード一覧は適用日が到来しているもののうち、最も新しい日付のものが有効となります」と注記されています。

自分の使っている銀行のコードを調べたいのですが。

当サイトの各金融機関のページで、金融機関コードと支店コードを確認できます。
通帳やキャッシュカードからの調べ方は「金融機関コードの調べ方」と「支店コードの調べ方」にまとめています。

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