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モアタイムシステムとは?

平日の夜や土日に他の金融機関あてに振り込んでも、相手の口座にすぐ入ることがあります。
これを支えているのがモアタイムシステムです。

ただし「振込は24時間365日どこでも即時」ではありません。
振込元と振込先の両方が、そのときモアタイムシステムにつながっている必要があります。
参加は任意で、参加していない金融機関も、参加していても24時間ではない金融機関もあります。

もともとは平日の8時30分〜15時30分だけだった

銀行間の振込を処理している全銀システム(全国銀行データ通信システム)は、1973年4月に稼働しました。
運営しているのは一般社団法人全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)です。

この全銀システムの稼働時間は、長いあいだ平日の午前8時30分から午後3時30分まででした。
12月を除く月末営業日だけ、前後1時間拡大されて午前7時30分から午後4時30分までになります。

この時間帯を担当する部分がコアタイムシステム、その外側を担当するために別に作られたのがモアタイムシステムです。
全銀ネットは、モアタイムシステムを「全銀システムの『現行の稼動時間帯』以外の時間帯をカバーするために本体システムとは別に構築する新しいサブシステム」と説明しています。

全銀システムの2つの稼働時間帯(全銀ネットの公表資料による)
名称 担当する時間帯
コアタイムシステム 平日 8:30〜15:30
(12月を除く月末日(平日)は 7:30〜16:30)
モアタイムシステム 平日夜間(15:30〜翌8:30)と土日祝日

稼働は2018年10月9日、504金融機関で始まった

全銀ネットは2018年8月30日に、サービス提供開始日を平成30年10月9日(火)15時30分開始と決定したことを公表しました。
コアタイムシステムが終わる15時30分から、そのままモアタイムシステムに引き継ぐかたちです。

このとき参加を申請していたのは504の金融機関でした。
2026年8月3日時点では1,065機関で、8年弱で倍以上になっています。

参加は任意。加盟1,080法人のうち1,065機関

全銀システムそのものへの加盟と、モアタイムシステムへの参加は別です。
全銀システムの利用金融機関は清算参加者138法人・代行決済委託金融機関942法人・客員1法人(2026年8月3日時点)で、客員は日本銀行です。

一方、モアタイムシステムの参加金融機関一覧には「計1,065の金融機関が参加」と書かれています(2026年8月3日時点)。
つまり、客員の日本銀行を除く1,080法人のうち15法人が参加していません

その15法人を、全銀ネットが公表している2つの一覧(利用金融機関一覧とモアタイムシステム参加金融機関一覧)を突き合わせて並べると、次のようになります。

全銀システムに加盟しているがモアタイムシステムには参加していない金融機関(2026年8月3日時点・当サイトによる照合)
金融機関コード 金融機関
0297日本マスタートラスト信託銀行
0300SMBC信託銀行
0304野村信託銀行
0324日本カストディ銀行
0398あおぞら銀行
0403バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ
0430ドイツ銀行
0443ビー・エヌ・ピー・パリバ銀行
0489中國銀行(バンク・オブ・チャイナ)
0619中国工商銀行
1000信金中央金庫
2010全国信用協同組合連合会
2213整理回収機構
2751福岡県庁信用組合
2753福岡県医師信用組合

大半は、個人が給与の受取や日常の支払いに使う口座を置く先ではありません。
信託の管理を専門とする銀行、法人取引が中心の外国銀行、信用金庫・信用組合の中央機関などです。

信金中央金庫と全国信用協同組合連合会が参加していないことは、個々の信用金庫・信用組合が参加していないことを意味しません。
モアタイムシステムには信用金庫254・信用組合138が参加しています(2026年8月3日時点)。

参加していない金融機関あては翌営業日

参加していない金融機関は、コアタイムシステムの時間帯だけ全銀システムにつながります。
全銀ネットは「モアタイムシステム参加金融機関以外の加盟銀行の接続時間は、平日午前8時30分〜午後3時30分です」と案内しています。

上の表にあるあおぞら銀行は、自行のよくあるご質問で理由を明記しています。

あおぞら銀行は、24時間365日即時決済・送金ができる金融サービス(モアタイムシステム)には対応していないため、多くの場合はしばらくお待ちいただくことで入金が確認できます。 あおぞら銀行「振込したのに入金されないのはなぜですか?」

同じページでは、他行からあおぞら銀行あての振込について「平日9:00〜15:00の間に当行に到着した振込資金:当日入金」「上記以外の時間帯に当行に到着した振込資金:翌営業日以降に入金」と案内されています。

急ぐ振込では、自分の金融機関だけでなく相手の金融機関も参加しているかを確認してください。

参加していても24時間とは限らない

参加金融機関の接続時間は一律ではありません。
全銀ネットは、参加金融機関から届け出のあった接続予定時間一覧を曜日別に公表しています。

2026年8月3日時点の一覧(1,065機関)を当サイトで集計すると、次のようになりました。

モアタイムシステム参加金融機関の接続予定時間(2026年8月3日時点の全銀ネット公表資料を当サイトで集計)
接続予定時間 機関数
月曜から日曜まで 0:00〜24:00 226
平日は 0:00〜24:00 だが、
土日は時間が短くなる
552
土曜・日曜は接続しない 17
上記以外
(平日も時間帯が限られる)
270

いちばん多いのは、平日は終日つながっていて土曜の深夜から日曜の朝にかけて止まるパターンです。
たとえば「土曜 0:00〜23:40/日曜 6:30〜24:00」が307機関、「土曜 0:00〜23:50/日曜 8:00〜24:00」が236機関あります。

土日にまったく接続しない17機関は、大和ネクスト銀行・オリックス銀行・JPモルガン・チェース銀行・商工組合中央金庫・農林中央金庫と、信用漁業協同組合連合会など12先です。
農林中央金庫は接続しませんが、信用農業協同組合連合会・農業協同組合は523先が参加しています

「接続時間」と「振込できる時間」は別のもの

この一覧が示しているのは、その金融機関が全銀システムにつながっている予定の時間です。
利用者がATMやネットバンキングから振り込める時間とは違います。
全銀ネット自身が、一覧の冒頭に次の注記を置いています。

送金サービスの取扱時間と接続予定時間は異なる場合がございますので、詳細は、各金融機関にご確認くださいますようお願いいたします。 全銀ネット「モアタイムシステム参加金融機関の全銀システム接続予定時間一覧」の留意点

同じ注記には「振込先の口座の状況等により、接続予定時間内に行った振込も着金しない場合がございます」「システムの設備点検や工事、メンテナンス等により、各金融機関の実際の接続時間は、掲載されている時間と異なる場合がございます」とも書かれています。

実際、一覧の備考欄には各金融機関の定期メンテナンスが書かれています。
たとえば三菱UFJ銀行は「毎月第2土曜日の21:00〜翌朝7:00はご利用いただけません」、りそな銀行・埼玉りそな銀行は「毎月第二土曜日の23時〜翌日曜8時」が原則接続できない時間帯とされています(いずれも2026年8月3日時点の届出)。

自分の金融機関を調べるには金融機関コードで引く

接続予定時間一覧は、1列目が金融機関コード、2列目が金融機関名、そのあとに月曜から日曜までの時間帯が並ぶ表です。
金融機関コードが分かっていれば、そこから探せます。

一覧は全銀ネットの全銀システム利用金融機関一覧のページに、Excelファイル(2026年8月3日時点のものは 260803time.xlsx)として置かれています。
定期的に更新されるため、ファイル名は時点によって変わります。

金融機関コードの調べ方は「金融機関コードの調べ方」で説明しています。
当サイトの各金融機関のページにも金融機関コードを載せています。

ことら送金は別のしくみ

10万円以下の個人間送金であることら送金も24時間365日使えますが、これは全銀システムのモアタイムシステムを通るものではありません。
ことらシステムという別の仕組みで処理され、金融機関どうしの資金の清算だけが1日2回、全銀システムに連携されます。

詳しくは「ことら送金とは」を参照してください。

よくある質問

土日に振り込めば、すぐ相手に届きますか?

振込元と振込先の両方がモアタイムシステムに参加していて、かつ両方がその時間に接続している場合に限られます。
どちらか一方でも条件を満たさなければ、翌営業日の扱いになります。

相手の金融機関が参加しているかは、どこで分かりますか?

全銀ネットが公表している「モアタイムシステム参加金融機関一覧」で確認できます。
業態別のものと五十音順のものの2種類があります。

モアタイムシステムに参加していない金融機関には、いつ振り込めばよいですか?

平日の午前8時30分から午後3時30分までのあいだに相手の金融機関に到着すれば当日の入金になります。
ただし各金融機関が受け付けを締め切る時刻はこれより早いことがあるため、実際の締切は利用している金融機関で確認してください。

振込にかかる金融機関どうしの費用は、時間帯で変わりますか?

他の金融機関あての振込では、仕向金融機関から被仕向金融機関へ内国為替制度運営費が支払われます。
この金額は時間帯では変わりません。詳しくは「内国為替制度運営費とは」を参照してください。

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